「女川の未来を考える地域内外の交流施設」として、2015年3月28日に女川フューチャーセンターCamassはオープンしました。
「防災」ではなく「減災」を選択した女川町。官民一体となり、「千年に一度のまちづくり」を宣言し、2011年の震災からの復興がいち早く進む地域でもあります。海を見下ろすように設計された中心市街地は、公園のように整備された中に商店街を置くという画期的な試みにより生まれ変わります。新しいかたちの中心市街地の実現には、これまで水産業を中心としてきた町内のナレッジに加え、新たな価値を創成するクリエイティブな力と、日本全国はもとより世界と繋がるための起業家や人材が必要とされています。
アート企業のカイカイキキ様、日本財団様の立ち上げられたNew day基金のご支援を受け、地域内外の叡智を集め交流する場として女川フューチャーセンターCamassはその扉を開きます。
「Camass」は「カマス」と読みます。女川弁で「かます=かき混ぜる」と英単語の「Mass=たくさんの・大勢で」の二つを組み合わせました。「女川でみんなのつながりを作る場所として愛されるように」という想いを込め、ネーミングが決定しました。
会員が自由に利用できるコワーキングスペースと呼ばれるデスクや、予約制の会議室などから構成。フューチャーセッションや各種イベントも順次開催されます。これまで女川町になかったクリエイティブ人材との交流が期待されます。また、女川町で創業する方たちのサポート役としても機能。伸ばして行きたい漁業等の産業の新たな事業機会の創出を共に考えていく場となります。さらに、中心市街地となるプロムナードのオープンに向け、駅前をより盛り上げるための活動の場・女川町の住民の方々が自由に利用できる集いの場としても開放されます。
コワーキングスペースと多目的スペースがウッドデッキでつながっている女川フューチャーセンター。コワーキングスペースは、様々なデスクタイプと2つの会議室で構成されています。多目的スペースは女川町の住民の方や、女川町以外の一般の方向けに開放されています。4つの会議室・多目的室があり、ミーティングやワークショップ等に利用することができます。